読み方 : ピーティーエフ
PTF【Program Temporary Fix】プログラム一時修正
概要
PTFとは、米IBM社製のソフトウェアやファームウェアの不具合を修正するために同社が顧客へ配布するパッチプログラム。個々の問題に対処する「個別PTF」、複数の修正をまとめた「グループPTF」、ある時点までの修正を集積した「累積PTF」などの種類がある。

PTFはオペレーティングシステム(OS)などのソフトウェア製品のほか、メインフレームなどのハードウェアに搭載されたファームウェアを対象として提供される。次の製品リリースを待たずに問題を解決または回避する手段として位置付けられており、運用中のシステムに対して個別に適用できる形で配布される。
同社では製品に不具合が発見されると、「APAR」(Authorized Program Analysis Report)と呼ばれる障害報告書が作成される。その内容に基づいて修正が必要と判断された場合にPTFが作成され、顧客へ公開される。PTFは後続の正式リリースに取り込まれるまでの間、暫定的な修正として提供されるものである。
適用方式には一時的な適用と永久的な適用の二通りがある。一時的な適用では置き換え前のファイルが保管されるため、後から元の状態に戻すことができる。永久的な適用は完全な上書きであり、修正が恒久的に反映される。原則としてほとんどのPTFは一時的な提供となるが、一部のPTFは永久的に適用される。コマンドから明示的に指定することもできる。
一つの製品やバージョンに対してPTFが複数回発行されることもあり、それぞれに「PTF UI16802」のような識別番号が付与される。これにより、システム管理者はどの修正までが適用済みかを正確に把握でき、適用履歴は障害発生時の原因の切り分けなどの際にも参照される。入手方法はインターネット経由のダウンロードのほか、記憶媒体に収録したものを同社から取り寄せる方法もある。
(2026.6.23更新)