PTF【Program Temporary Fix】プログラム一時修正

概要

PTF(Program Temporary Fix)とは、米IBM社が顧客に配布している、同社製ソフトウェア不具合を修正するプログラム。個々の問題に対処する「個別PTF」と、それらを集めて一つにまとめた「グループPTF」、ある時点までのPTFを集積した「累積PTF」などの種類がある。

同社ではソフトウェアの問題が発見されると「APAR」(Authorized Program Analysis Report)と呼ばれる報告書が発行される。次のリリースを待たずに修正する必要のある場合には問題を解決あるいは回避することのできる一時的な修正プログラムとしてPTFが提供される。

オペレーティングシステムOS)などのソフトウェア製品に関するものと、メインフレームなどのハードウェア製品のファームウェアに関するものがある。置き換えるファイルを保管しておき後で適用前の状態に戻せるようにすることも、完全に置き換えて永続的に適用することもできる。

一つの製品・バージョンについて複数回発行されることもあり、それぞれのPTFについて「PTF UI16802」といった識別番号が割り振られ、どこまで適用したか分かるようになっている。インターネットを通じてダウンロードできるほか、記憶媒体に保存されたものを同社から取り寄せることもできる。

(2024.2.8更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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