レジューム 【resume】 リジューム

概要

レジューム(resume)とは、コンピュータの実行状態を保存して停止させ、次に使用するとき即座に停止直前の状態に復帰する機能。特に、停止状態から操作可能な状態に復元する動作のこと。

主に二つの方式があり、メインメモリRAM)のみ通電して他の機能を停止し、省電力モードで待機する方式を「サスペンド」(suspend)あるいは「STR」(Suspend-To-RAM)「スタンバイ」(standby)などと呼び、メモリの内容をストレージ外部記憶装置)に退避して電源を切る方式を「ハイバネーション」(hibernation)あるいは「STD」(Suspend-To-Disk)「休止状態」などという。

レジュームは広義にはこのような省電力待機・復帰機能全体を指し、狭義にはこれらの機能を用いた一時停止状態から元の実行状態を復元する動作を指す。

電源を切り、再び起動するのは一般的なパソコンでそれぞれ数分かかり、ソフトウェアの実行状態や編集中のデータも保存されないが、レジューム機能を利用すればハイバネーションで数十秒、サスペンドなら数秒で停止・再開することができ、停止前のソフトウェアの状態もそのまま引き継がれる。ノートパソコンなどバッテリー駆動の携帯機器で特に必要とされる機能である。

(2018.3.13更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる