レジューム【resume】リジューム

概要

レジュームとは、コンピュータの実行状態を保存して停止させ、次に使用するとき即座に停止直前の状態に復帰する機能。特に、停止状態から操作可能な状態に復元する動作のこと。

コンピュータは電源を切るとメインメモリの内容が失われるため、再起動時にはオペレーティングシステム(OS)の読み込みなど長時間の起動プロセスをやり直さなければならない。ノートパソコンなどでは電力消費を抑えるため、電源を落としても次回の起動時に即座に復帰できる特殊な停止機能が用いられる。

2つの停止方式

これには主に二つの方式がある。稼働停止を指示するとメインメモリRAM)の通電のみを維持して他の回路や装置を停止し、省電力モードで待機する方式を「サスペンド」(suspend)あるいは「STR」(Suspend-To-RAM)、「スタンバイ」(standby)という。

一方、現在のメモリの内容をすべてストレージ外部記憶装置)に書き出して電源を切り、次回起動時にはストレージからメモリに内容を復旧して稼働を再開する方式を「ハイバネーション」(hibernation)あるいは「STD」(Suspend-To-Disk)「休止状態」などという。

レジュームとは

「レジューム」という用語は、広義には、このような省電力待機・復帰機能全体を指す。しかし、本来の意味は「復旧」であり、狭義には、これらの機能を用いた一時停止状態から元の実行状態を復元する動作を指す。復旧動作はハイバネーションで十数秒~数十秒、サスペンドなら数秒で、停止前のソフトウェアの状態もそのまま引き継がれる。

(2025.11.2更新)

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