ダブルクォーテーション 【“”】 double quotation mark / 二重引用符

概要

ダブルクォーテーション(“”)とは、欧米圏の言語などで用いられる、点が二つの引用符「“」「”」のこと。日本語の鉤括弧(「」)に近く、文章中で引用や台詞、作品名などを地の文と区別するために囲む。

ASCII文字コードでは閉じ記号(右引用符)の「"」(34番、16進数22)しか用意されていないため、"abc" のようにこれを開始と終了の両方に用いることが多い。標準的なキーボードでは最上段の「2」キーを、Shiftキーシフトキー)を抑えながら押すと入力できる。

一方、点が一つの引用符「‘」「’」は「シングルクォーテーション」(single quotation/一重引用符)という。ダブルクォーテーションとまとめて「クォーテーションマーク」と総称することもある。文章中での使い分けには明確なルールがあるわけではなく用途はほとんど同じだが、一方で囲んだ文章中でさらに引用符を使いたい場合はもう一方を使うべきであるとされる。

IT分野では、多くのプログラミング言語などで「x="abc"」のように文字列リテラルの括り記号として用いられている。HTMLJavaScriptのようにシングルクォーテーションもダブルクォーテーションも同じように利用できる言語もあり、「x='This "phrase" is quoted.'」のように片方が含まれる文字列を括る際にもう一方を使うことができる。

(2022.5.13更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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