アクセス権 【access right】

概要

アクセス権(access right)とは、システムの登録利用者や利用者のグループに対して設定される、そのシステムの管理する資源を使用する権限のこと。個人やグループごとに資源に対して許可あるいは拒否するする操作を指定することができる。

アクセス権を設定し、これに基づいて資源の利用を許可したり拒否することを「アクセス制御」という。何に対するどんな権限を設定できるかはシステムの種類によって様々だが、単にアクセス権といった場合はOSのアカウント管理システムやファイルシステムなどを通じて設定される、ストレージ(外部記憶装置)内のファイルやフォルダ、周辺機器などに対する利用権限を指すことが多い。

多くのOSでは、ファイルやフォルダに対しては「読み込み」「書き込み」「作成」「削除」などの動作について、また、実行可能ファイルはこれに加えて「実行」について可否を設定できるようになっている。

アクセス権は特定のユーザーアカウントアカウントのグループを単位に設定するようになっていることが多いが、「管理者」「全員」「システム」「作成者」など特別な組み込みアカウントやグループを指名できる場合もある。

アクセス権を変更する権限を持つのは一般に管理者や管理者グループに属するユーザーで、一般の利用者は与えられたアクセス権に従って資源を使用するのみになっていることが多い。

(2018.7.20更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

試験出題履歴

ITパスポート試験 : 平26春 問76 平24春 問83 平21秋 問76 平21春 問62
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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