SVC割り込み 【supervisor call interrupt】 スーパーバイザコール割り込み / SVC interrupt
概要
SVC割り込み(supervisor call interrupt)とは、実行中の処理を中断して強制的に指定された処理を実行させる割り込み処理の一つで、オペレーティングシステム(OS)の機能を呼び出すためにプログラム自身があえて発生させるもの。プログラム自身が理由で発生する「内部割り込み」(internal interrupt)の一種で、入出力処理やハードウェアの制御などOSでなければできない処理を実行するために行われる。割り込みを引き起こさせるコードがプログラムに組み込まれ、わざと発生させる点が他の割り込み処理と異なっている。
現代的な設計のコンピュータではハードウェアへのアクセスなどはOSの中核部であるカーネルがCPUの特権命令を用いて処理するようになっていることが多く、個別のプログラムが直接これを実行することはできない。
このため、SVC割り込みなどの仕組みを利用してカーネルに処理を依頼し、カーネルは一定の制限やチェックのもとに特権命令を実行する。このようなOSの機能を「システムコール」「スーパーバイザコール」「サービスコール」「カーネルコール」などと呼ぶ。
(2020.6.24更新)