Microsoft Exchange 【Exchange Server】

概要

Microsoft Exchange(Exchange Server)とは、米マイクロソフト(Microsoft)社による、電子メールなどのメッセージ送受信をうためのサーバソフトウェア製品。

インターネット標準(SMTP/POP3/IMAP4)に準拠した電子メールの送受信に加え、スパムメールマルウェアの排除などのセキュリティ機能、個人やグループのスケジュール管理や施設予約、IP電話やボイスメールなどとの統合(ユニファイドメッセージング)、グループ内でのメールの共有、SharePointSkype for Business(旧Lync)と連携した文書とメッセージの統合管理、Active Directoryと連携したアカウント管理などの機能を提供する。

初期には専用のクライアントソフトが「Exchange」、サーバが「Exchange Server」だったが、専用クライアントMicrosoft Office製品群の一つである「Outlook」(アウトルック)に吸収・統合され、Exchangeの名を関する製品はサーバのみとなっている。

一般的な電子メールサーバとしての機能は他社やフリーの電子メールクライアントからも利用できるが、独自の拡張機能については同社のクライアント製品が必要。デスクトップ向けのWindowsアプリケーションとしてのOutlook以外にも、Webブラウザからアクセスできる「Web上のOutlook」(Outlook on the Web、旧OWAOutlook Web App)、iOSAndroidなどスマートフォン向けのOutlookも用意されている。

Exchange Online

Exchange Serverの機能をインターネットを経由してサービスとして利用する仕組みを「Exchange Online」(エクスチェンジ・オンライン)という。自社内(オンプレミス)で専門の管理者や機材を手配するのが難しい中小規模の事業者でも気軽にExchangeを利用することができる。

契約すると利用者一人あたりの月額固定料金でExchangeの機能を利用できる。同社のクラウドサービス上で運用されており、いつでもどこからでも利用できる。Office 365の上位プランではExchange Onlineが他のサービスと統合して提供される。

(2018.8.28更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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