VDT 【Visual Display Terminal】 Video Display Terminal / VDU / Visual Display Unit / Video Display Unit
概要
VDT(Visual Display Terminal)とは、コンピュータを操作する端末装置の分類の一つで、コンピュータからの出力を利用者に提示する出力装置として、画面に電気的に像を映し出す装置(ディスプレイ装置)を用いるもの。1970年代頃に、現代では「メインフレーム」と呼ばれる大型コンピュータの操作卓の分類に用いられた用語で、それ以前の印字装置で紙に出力する端末などと対比して、テレビ受像機などと同じ原理で画面表示を行うディスプレイ(モニター)装置を用いる端末のことを「VDT」あるいは「VDU」と呼んだ。
1980年代以降はディスプレイ表示以外の旧来の端末は廃れ、ほとんど用いられなくなった。当時新たに登場したパソコンやワークステーションなど小型のコンピュータでも、利用者が対話的な操作のために用いる標準の出力装置としてディスプレイが用いられた。
これに伴い、「VDT」という語も、別の方式と区別する意味・用法は次第に失われていき、オフィスデスクなどに着席して机上の画面を見ながら手元の入力装置を操作するスタイルの情報機器を意味するようになっていった。
現在でも、オフィスなどでこのような機器を利用する作業や業務を「VDT作業」という。連日に渡り長時間連続してVDT作業に従事することにより、目や身体、精神に変調をきたす症状を「VDT症候群」あるいは「テクノストレス眼症」などと呼ぶことがある。
(2023.12.13更新)