コンソリデーション【consolidation】コンソリ
コンソリデーションとは?

具体的な手法としては、過剰に設置されている周辺機器の削減、複数部門が個別に構築した類似システムの統合、性能が低く消費電力の大きいコンピュータの最新機器への置き換えなどがある。中でも仮想化技術を活用した「サーバコンソリデーション」(server consolidation)は広く普及しており、一台の物理サーバ上で複数の仮想サーバを稼働させることで、物理的な台数を大幅に削減できる。
システムが分散した状態では、あるサーバの負荷が低い一方で別のサーバが過負荷になるといった非効率が生じやすい。コンソリデーションによってリソースを集約すれば、処理能力の余剰をなくし、稼働率を高めることができる。また、拠点ごとに異なるシステムが稼働している環境では、メンテナンスやセキュリティ対策、障害対応が煩雑になるが、データセンターやクラウド環境への集約によって保守運用体制を一本化し、監視や統制を効率化できる。機器台数の削減は、設置スペースや消費電力、空調費用といった物理的なコストの低減にも直結する。
こうした取り組みが広まった背景には、1990年代以降のオープン化がある。単一の巨大なメインフレームシステムで全社のシステムを稼働させる方式から、安価な小型サーバを業務ごとに個別導入する方式へ移行した結果、企業内に管理の行き届かないシステムが乱立する状況が生まれた。この複雑化と運用コストの肥大化を解決するアプローチとして、多くの企業でコンソリデーションが取り入れられるようになった。
サーバやシステム自体だけでなく、例えばストレージについても、各システムに分散した記憶装置を集約して一元管理することをコンソリデーションと呼ぶ。集約によって容量の効率的な利用やバックアップ・障害対策の実施が容易になる。「コンソリデーション」という語はIT分野以外でも用いられ、企業経営では事業や組織の統合、会計では複数企業の財務情報をまとめる連結処理を指すこともある。