ACOS 【Advanced Comprehensive Operating System】
概要
ACOS(Advanced Comprehensive Operating System)とは、NECのメインフレーム製品のブランド名。独自設計のメインフレーム本体とオペレーティングシステム(OS)からなる。長年に渡り同社のコンピュータ事業の主要製品群の一角を占めている。大規模環境向けの基幹製品であるAOCS-4系列と、廉価版のACOS-2系列に分かれている。ACOS-4は独自開発のマイクロプロセッサ(CPU)をベースに設計されている(一時は米インテル製だったが自社製に回帰)が、ACOS-2はインテル(Intel)社のサーバ向けプロセッサXeonシリーズを採用している。ソフトウェアは両系統で互換性がある。かつてはこれらと基本設計の異なるACOS-6シリーズも展開していた。
1974年にそれまでのNEACシリーズのメインフレームを置き換える製品シリーズとして登場し、1980年代以降は国産機を代表するメインフレーム製品の一つとして広く普及した。1990年代からは従来設計に替えて並列処理に重点を置いた「パラレルACOS」シリーズを展開しており、現行機種もその系譜に連なる。
(2020.9.11更新)