シャットダウン 【shutdown】
概要
シャットダウン(shutdown)とは、(運転や操業、活動、施設などの)停止、休止、中止、休業などを意味する英単語。IT分野ではコンピュータの稼働を終了させて電源を落とす操作や処理をシャットダウンという。現代のコンピュータは様々な装置やソフトウェアが複雑に影響しあって動作しており、単純な電気機械を扱うようにいきなり物理的に電源を切ると、システムの状態や保存されたデータに破損や不整合が生じ動作不良に陥る場合がある。
このため、システムの終了時にはオペレーティングシステム(OS)が音頭を取って稼働中のソフトウェアを安全に終了させ、不具合が生じない状態にした上で装置の電源を落とす処理が行われる。
ただし、システムが利用者の操作を受け付けない状態に陥った場合には、特殊なキー操作などで即座の終了を指示したり(強制終了)、それも受け付けない場合は電源ボタンで物理的に通電を切るしかなくなることもある。
機器の電源を落として稼働を終了する場合でも、次回の使用時に素早く再開できるよう、システムの稼働状態をある程度維持したまま終了する「スタンバイ」(standby)あるいは「スリープ」(sleep)などと呼ばれる機能が用意されている場合がある。状態の保存方法や機器の停止レベルに応じて「サスペンド」(suspend)、「ハイバネーション」(hibernation:休止状態)などの種類がある。
(2021.1.24更新)