DSS 【Decision Support System】 意思決定支援システム

概要

DSS(Decision Support System)とは、企業の情報システムの類型および利用形態を表す用語の一つで、経営者や管理者が情報システムに蓄積された情報を活用して意思決定に役立てようとするもの。主に1980年代に用いられた用語。

1970年代後半に「MIS」(Management Information System経営情報システム)の概念を発展させて成立した考え方で、MISとの大きな違いは意思決定者など情報の最終的な利用者が直接コンピュータを操作して必要なデータの取得や分析などをう点である。

コンピュータによるリアルタイムデータ処理や対話的な操作システムが登場したため可能となったシステムだが、当時の技術水準では専門の技術者ではない経営者などが直に操作して利用するには操作体系が未だ複雑・難解であり、機能・性能も十分ではなく、広く普及するには至らなかった。

システムに蓄積した情報を経営的な意思決定や非専門家の業務に直接役立てようとする取り組みはその後も続き、1980年代後半には「EUC」(End User Computing:エンドユーザコンピューティング)や「SIS」(Strategic Information System戦略情報システム)、「OLAP」(Online Analytical Processingオンライン分析処理)などの概念が生まれた。

(2024.1.22更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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