センターカット【オンラインバッチ処理】オンバッチ/センタカット

概要

センターカットとはコンピュータシステムの処理方式の一種で、オンライン処理用のシステムを用いてバッチ処理を行うこと。通常は別系統で運用されるオンライン処理バッチ処理を、オンラインシステムの余力や空き時間を活用して一本化する運用形態であり、主に金融機関の基幹システムで用いられてきた。
センターカットのイメージ画像

大型コンピュータなどの情報システムにおける処理方式には大きく二種類ある。一つは「オンライン処理」で、処理要求が発生するたびに通信回線を通じてホストコンピュータへ即時に送信し、逐次処理する方式である。もう一つは「バッチ処理」で、処理すべきデータをある程度まとめてから定期的に一括して処理する方式である。通常、これらはそれぞれ専用のシステムで独立して運用される。

センターカットでは、バッチ処理オンラインシステム上で実行する。処理要求をファイルジョブとして記録し、窓口の営業時間外、通信回線CPUの負荷が低い時間帯などを見計らってホストコンピュータに一括投入する。スプールファイルやジョブ制御機構を用いてキューイングし、夜間や業務終了後にまとめて実行する形態が多い。

処理はオンラインシステム上で実行されるため、営業時間中にバックグラウンドで並行稼働させることも可能である。バッチ専用システムを別途構築することなく大量処理を実現できるため、システムをバッチ専用モードに切り替える手間や時間を削減でき、24時間稼働に近い柔軟な運用スケジュールを組むことができる。ただし、処理の重複防止や再実行制御、ログ管理、障害時のリカバリ手順といった運用設計が重要となる。

月末の給与振込や公共料金の口座振替のように、本来であれば個別にオンライン処理される取引が短期間に大量発生する場合に適用されることが多い。ネットワーク技術や分散処理技術が発展した現代においても、大規模な決済インフラや基幹系システムにおいて、限られた計算資源を効率的に配分しながら大量の定型データを処理するための運用の選択肢として維持されている。

(2026.6.16更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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