インストールメディア 【installation media】 インストールCD / インストールDVD

概要

インストールメディア(installation media)とは、オペレーティングシステム(OS)をコンピュータに導入(インストール)する際に用いる記録メディア。近年ではDVDやUSBメモリがよく用いられる。

OSが導入されおらず起動しないコンピュータに新規にOSを組み込む際に用いるメディアで、コンピュータを単体で起動することができ、OSの本体を内蔵ストレージインストールすることができる。

商用製品の場合は販売パッケージに含まれているが、オープンソースソフトウェアやダウンロード販売型の製品の場合はインストールメディアを作成するツールを開発元が提供しており、利用者が自分で空のメディアを用意して作成する必要がある。

新規導入のためだけではなく、既存の環境を完全に消去して新規導入と同じように導入し直す「クリーンインストール」のために使われることもある。その場合、稼働中のOSで所定の操作を行うことでインストールメディアを作成するツールが提供される場合がある。

現代の一般的なパソコンでは、光学ドライブから起動するDVD、USBポートに差し込んで起動するUSBメモリのいずれかをインストールメディアとして利用するのが一般的だが、以前はCD(CD-ROMやCD-R)、さらに古くはフロッピーディスクがよく用いられていた。

(2022.1.17更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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