サインイン 【sign-in】 サインオン / sign-on
概要
サインイン(sign-in)とは、システムに自分の身元を示す情報を入力し、接続や利用開始を申請すること。システムの保管している身元情報に一致すると、あらかじめ決められた権限に基づいてそのシステムを利用することができる。サインインが必要なシステムでは、利用開始前には資格情報を入力する画面のみが表示され、システム自体の操作や利用はできないようになっている。利用者はあらかじめ登録したユーザー名(ID/アカウント名)やパスワードなどの認証に必要な情報を入力するとサインインが実行され、自らの資格で使用できるようになる。
一方、サインインして使用していたシステムから接続を切ったり使用を終了する操作を「サインアウト」(sign-out)という。一定時間操作が行われないと自動的にサインアウトするよう設定されているシステムが多く、いつも必ず明示的にサインアウト操作が行われるとは限らない。
サインインおよびサインアウトはシステム自体の起動や終了(シャットダウン)、あるいはユーザー登録(アカウント申請)やアカウント削除とは独立した概念である。サインインするためにはあらかじめユーザー登録を済ませる必要があり、サインアウトしてもアカウントが削除されたりシステムが終了することはない。
近年では伝統的なパスワードや暗証番号などによる本人確認の他にも、指紋認証や顔認証などの生体認証、スマートフォンへのSMS送信やUSBトークンの差し込みなど持ち物による認証、外部のネットサービスへの身元照会(ID連携)など多様な手段が選択されるようになっている。
サインインは「ログイン」(login)あるいは「ログオン」(logon)と同義だが、これらの用語が古くから使われているのに対し、サインインは比較的最近になって普及した用語である。特にネットサービス、Webサービス、スマートフォンアプリなどでサインインという表現が好まれることが多い。
(2024.2.26更新)