Finder
概要
Finderとは、macOS(Mac OS X)および旧Mac OS(Classic Mac OS)の機能の一つで、利用者にシステムの基本的な操作画面や、ストレージ(外部記憶装置)内のファイルやフォルダの管理機能などを提供するもの。オペレーティングシステム(OS)の構成要素のうち「シェル」(shell)と呼ばれるもので、アイコンやウィンドウなどのグラフィックスを多用した画面表示と、マウスによる操作でほとんどの処理を指示できる操作体系(GUI:Graphical User Interface)を提供する。macOSが起動すると最初に実行され、システム終了時まで常に動作し続ける。
デスクトップにはゴミ箱やハードディスクなどのストレージ装置がアイコン表示され、実行中のソフトウェアのウィンドウが配置される。デスクトップ上端には階層型のメニューが配置されたツールバーが置かれ、システムに対する操作や設定変更、ユーティリティソフトの起動などを行うことができる。
ウィンドウを開いてコンピュータに内蔵・接続されたハードディスクやSSD、USBメモリなどのストレージ(外部記憶装置)内のファイルやフォルダを一覧表示したり、それらの作成や削除、移動、情報の表示、実行ファイルの起動などを行なうこともできる。システム上ではこの機能を呼び出すアイコンを「Finder」の名称で表示しているため、ファイル管理機能を指してFinderと呼ぶこともある。
Finderは1984年の初代Macintoshに内蔵されたOS(当時は「System」と呼ばれた)から提供されている。今日では他のOSの操作画面でも当たり前に使われる、デスクトップ、ウィンドウ、アイコンといった表現手法(メタファ)を個人用小型コンピュータで最初に広く普及させたシステムであるとされる。
Mac向けOSがMac OS、Mac OS X、macOSと変遷する中でもGUI機能は一貫してFinderの名称で提供され続けている。WindowsではGUIシェル兼ファイルマネージャとして「Windowsエクスプローラー」が提供されており、その機能や構造、外観はFinderによく似ている。