エラプス時間 【elapsed time】 経過時間

概要

エラプス時間(elapsed time)とは、あるプログラム実行を開始してからの経過時間。CPUコード実行した時間(CPU時間)と、それ以外の待機時間の和。

プログラムを起動してから現在まで、あるいは終了までに経過した時間を単純に計測したものである。CPUで実際にコード実行している時間の他に、装置間のデータ入出力I/O)を待っている時間や、並行して実行されている他のプログラムCPUを使用している間の待機時間マルチタスク環境の場合)など、コード実行せずに停止状態になっている時間の合計となる。

CPUを占有して常に処理し続け、ストレージI/O待ちなども生じない状況では、エラプス時間とCPU時間は限りなく近くなるが、様々なプログラム間でCPUを切り替えて使用し、I/Oが発生する一般的な状況ではエラプス時間の方が長くなる。オペレーティングシステムOS)のシステムツールなどの中には、実行中のプロセスCPU時間とエラプス時間を算出して表示してくれるものがある。

(2022.2.15更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる