読み方 : エラプスじかん
エラプス時間【elapsed time】経過時間
エラプス時間とは?

プログラムの実行中、CPUが常にそのコードを処理しているわけではない。ストレージやネットワークとのデータ入出力(I/O)の完了を待つ時間、マルチタスク環境において他のプロセスにCPUが割り当てられている間の待機時間など、コードを実行していない時間が断続的に発生する。エラプス時間はこれらをすべて含む。
一方、「CPU時間」(CPU time)は、CPUが実際にそのプロセスの命令を実行していた時間のみを指す。待機時間を含まない分、一般にCPU時間よりエラプス時間のほうが長くなる。ディスクアクセスやネットワーク通信が多いプログラムでは、両者の差が特に大きくなりやすい。
CPUを占有して処理し続け、I/O待ちも発生しない状況であれば、エラプス時間とCPU時間はほぼ等しくなる。逆に、複数のプロセスがCPUを共有し、I/Oが頻繁に生じる一般的な環境では差が広がる。なお、複数のCPUコアを活用する並列処理では、各コアのCPU時間の合計がエラプス時間を上回ることもある。例えば4コアで1秒間並列処理した場合、エラプス時間は約1秒でもCPU時間の合計は約4秒となる。
OSのシステムツールやパフォーマンス監視ツールの多くは、プロセスごとのCPU時間とエラプス時間を表示する機能を備えている。LinuxなどのUNIX系OSで用いられるtimeコマンドなどがその例である。両者を比較することで、処理の遅延がCPU負荷によるものか、I/O待ちやCPU競合によるものかを判断する材料となる。
(2026.6.17更新)