エラプス時間 【elapsed time】 経過時間

概要

エラプス時間(elapsed time)とは、あるプログラムが実行を開始してからの経過時間。CPUでコードを実行した時間(CPU時間)と、それ以外の待機時間の和。

プログラムを起動してから現在まで、あるいは終了までに経過した時間を単純に計測したものである。CPUで実際にコードを実行している時間の他に、装置間のデータの入出力(I/O)を待っている時間や、並行して実行されている他のプログラムがCPUを使用している間の待機時間マルチタスク環境の場合)など、コードを実行せずに停止状態になっている時間の合計となる。

CPUを占有して常に処理し続け、ストレージのI/O待ちなども生じない状況では、エラプス時間とCPU時間は限りなく近くなるが、様々なプログラム間でCPUを切り替えて使用し、I/Oが発生する一般的な状況ではエラプス時間の方が長くなる。オペレーティングシステム(OS)のシステムツールなどの中には、実行中のプロセスのCPU時間とエラプス時間を算出して表示してくれるものがある。

(2022.2.15更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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