テキストエディタ 【text editor】

概要

テキストエディタ(text editor)とは、文字のみで構成されるテキストファイルの作成や編集を行うためのソフトウェア。文字の入力や削除、検索、複製、一括置換などを行うことができる。

テキスト形式は文字のみで構成されるデータで、画像など他の形式のデータや、コンピュータ向けの制御データ、文字の大きさや色などの修飾情報などは含まない。テキストエディタは文字の編集に特化したソフトウェアであり、こうした文字以外の情報を扱うことはできない。

現代では一般的な文書作成はレイアウトや見た目の修飾ができるワープロソフトなどを使うことが一般的なため、テキストエディタは主にソフトウェアの設定ファイルやコンピュータプログラムのソースコード、マークアップ言語による文書ファイルなどの作成・編集に用いられる。プログラムの編集に特化したものは特にコードエディタと呼ばれることもある。

製品によっては、行番号の表示や折返し桁数の設定、正規表現による複雑な条件を用いた検索や置換、操作の取り消し(アンドゥ)、編集作業の記録・再生や自動化(マクロやスクリプト)、特定の記号やキーワードの色分け表示(シンタックスハイライト)など文字データの編集を支援する便利な機能が利用できる。

Windowsの「メモ帳」やmacOSの「テキストエディット」のように多くのOSには付属のテキストエディタが存在するが、フリーソフトウェアオープンソースソフトウェアとして配布されているエディタや、企業などが製品として開発・販売しているものも数多く存在する。UNIX環境では伝統的にvi/VimやEmacsが標準的に使われている。

(2018.3.16更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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