ロードシェア 【load sharing】 ロードシェアリング / ロードシェアシステム / load sharing system / ロードシェアリングシステム

概要

ロードシェア(load sharing)とは、情報システムや通信システムの構成法の一つで、同じ機材などを複数用意して、処理を振り分けて負荷を分散する方式。

業務用のコンピュータシステムや通信回線などで採用される構成法で、同じ構成の系を複数同時に使用して負荷を振り分けることにより、性能や容量を向上させることができ、一系統が停止しても性能を落として処理を継続することができる。

類似する概念に「ロードバランシング」(load balancing)があり、ほとんど区別せずほぼ同義として用いる場合もある。両者を区別する場合には、ロードバランシングが負荷の均等な分散を目的に動的に処理を振り分ける方式を指す一方、ロードシェアリングは負荷を対象ごとや種類ごとなどで静的・固定的に割り付け、負荷の均一化自体は特に目指さない構成を指すことが多い。

(2020.3.19更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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