ロードシェア【load sharing】ロードシェアリング
別名 :ロードシェアシステム/load sharing system/ロードシェアリングシステム
ロードシェアとは?
情報システムや通信システムにおいて、同じ機能を持つ複数の機器や回線を同時に稼働させ、処理や負荷を分散して実行する構成方式。処理能力や通信容量の向上と、障害発生時の稼働継続を図ることができる。

同じ構成の系統を複数並列に稼働させ、利用者からの要求や通信をそれぞれに振り分けることで、単一の機器や回線では対応できない規模の負荷を処理できるようになる。利用者からは一つのサービスとして見える一方、内部では複数の機器が協調して動作している。一つの系統に障害が発生した場合でも、残りの系統で処理を継続でき、完全なサービス停止を避けた縮退運転が可能となる。
類似する概念に「ロードバランシング」(load balancing)があり、両者をほぼ同義として扱うこともある。区別する場合、ロードバランシングが各機器の負荷状況を監視しながら動的に処理を配分し、利用率の均等化を図るのに対し、ロードシェアは処理の対象や業務の種類、通信の宛先などの基準に基づいてあらかじめ静的・固定的に割り当てを決める方式を指すことが多い。各系統の負荷が均一になるとは限らない。
例えば、データベースシステムにおける参照処理と更新処理の分離、複数の通信回線に特定のトラフィックを固定的に割り当てる構成などがロードシェアに相当する。一方、各機器の稼働状況に応じて空きの多い機器へ順次処理を振り向ける方式はロードバランシングに分類される。なお、高可用性システム(HAシステム)の文脈では、複数系統を同時稼働させるロードシェアと、障害時のみ待機系に切り替えるフェイルオーバー構成が対比されることもある。