ITアウトソーシング 【ITO】 Information Technology Outsourcing

概要

ITアウトソーシング(ITO)とは、自社の業務をまとまった単位で外部に委託するアウトソーシング(outsourcing)の種類の一つで、情報技術(IT)および情報システムに関連する業務を委託すること。また、そのような業務を受託するIT企業の事業(ITアウトソーシングサービス)。

他の分野のアウトソーシングと同様に、自社にとって中核的な事業・業務に人材や資金を集中し、周辺的な業務に割く人員やコストを削減するためにわれることが多い。

対象となる業務は様々だが、定型的なものや企業・業種ごとの個別性が低いもの、繁閑の差が大きいものなどが適しており、システムの日常的な運用・管理や監視、ユーザーサポートなどでわれることが多い。

自社の業務プロセスや競争力を左右するIT戦略の策定やシステムの企画などは社内部門に残す場合が多いが、こうした業務も含めて丸ごと委託する事例もある。

対象業務によってはコストや固定的な資産・人員の削減だけでなく、委託先の専門性やノウハウ、他社事例、人的ネットワークなどを活用することで業務の質を向上させることができる場合もある。

例えば、情報セキュリティへの対応は専門性が高く変化のスピードも速いため、非IT企業内の一部門が自前で対応するより専門事業者に委託する方が的確に状況に対処できる場合がある。

(2019.8.29更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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