ディスプレイドライバ 【display driver】
概要
ディスプレイドライバ(display driver)とは、コンピュータに組み込まれた装置を制御するためのデバイスドライバと呼ばれるソフトウェアの一種で、ビデオカードあるいはディスプレイ装置(モニタ)を制御するためのもの。一般的なパソコンのハードウェア構成では、コンピュータ本体側に画面の描画や映像信号の出力を担当するビデオカード(グラフィックカード)やCPU内蔵グラフィックス機能などの装置があり、そこから専用の端子やケーブルを通じてディスプレイ装置が接続されている。
オペレーティングシステム(OS)がこれらの装置を制御するには、装置と直接通信する機能を持ったデバイスドライバ(device driver)と呼ばれる専用のプログラムが必要で、OSメーカーや装置の開発元などが開発し、製品に同梱したりインターネットを通じて配布している。
「ディスプレイドライバ」という用語には二通りの意味があり、文脈によりいずれかを指す。一つはビデオカードやCPU内蔵グラフィックスを制御するドライバで、「グラフィックドライバ」あるいは「ビデオドライバ」と同義である。こうしたコンピュータ側のビデオ機能が「ディスプレイアダプタ」(display adaptor)と総称されるためこのように呼ばれることがある。
もう一つの意味は字義通りディスプレイ装置そのものを制御するドライバプログラムの意味である。ディスプレイ装置はコンピュータ側から制御すべき固有の機能や仕様が少なく、通常はOS標準の制御機能で事足りるため、明示的にディスプレイのドライバを組み入れる機会は多くない。
(2022.1.11更新)