アップデート 【update】 アプデ / UD / upd
概要
アップデート(update)とは、更新(する)、改訂(する)、最新の状態にする、という意味の英単語。ITの分野では、ソフトウェアなどの更新・修正や改訂版のことをこのように呼ぶことが多い。分野によっては俗に「アプデ」と略されることもある。コンピュータに導入済みのプログラムやデータを、開発元や販売元が発行した最新版を入手して入れ替えたり、修正、更新することをアップデートという。そのための差分データや修正版のプログラムなどを指す場合もある(こちらはアップデータとも呼ばれる)。日本語では「バージョンアップ」(あるいはマイナーバージョンアップ)も似た意味で用いられるが、これは和製英語である。
アップデートはソフトウェアやシステムの小規模な更新、修正、改良、不具合の解消などのために行われることが多く、基本的な機能や内容などが大きく追加、変更されることは少ない。ゲームアプリなどの場合はプログラムや機能、システム面はそのままで新たな要素やコンテンツ、ストーリーなどを追加することもアップデートと呼ぶことがある。
オペレーティングシステム(OS)など複雑で大規模な製品では、発売後に何度も繰り返しアップデートプログラムが発行されることが多い。これらには重要な機能上の欠陥(バグ)や保安上の弱点(脆弱性)などの修正が含まれることがあるため、使用し続けるにはなるべく素早く適用することが望ましいとされる。
一方、大規模な改善や機能追加、基幹部分の刷新などを行った新しい版(バージョン)や、そのような新版への入れ替えのことは「アップグレード」(upgrade)という。商用ソフトウェア製品などの場合、アップデートは既存顧客にインターネットなどを通じて無償で提供されることが多く、アップグレードは新製品として有償での販売とすることが多い。
(2020.12.2更新)