ITインフラ 【IT infrastructure】 IT基盤 / ITインフラストラクチャ / ICTインフラ / システム基盤

概要

ITインフラ(IT infrastructure)とは、IT(情報技術)を利用できるようにするための基盤となる設備などのこと。コンピュータなどの機材、ソフトウェアデータなどの無体物、通信回線ネットワークなどの総体を指す。

道路や水道など社会の基盤となる施設や設備などを(社会)「インフラ」(infrastructure)というが、企業などの組織がITを利用する際に、情報システムの稼働・運用のために必要となる様々な要素の組み合わせをITインフラという。

具体的には、サーバ端末通信機器などの装置や機器、その中で稼働するオペレーティングシステムOS)やミドルウェアなどの基盤的なソフトウェア、機器間や外部との通信を可能にする配線や回線ネットワークなどの総体を指すことが多い。

文脈によっては、機器を設置する施設や、管理要員や運用ルール、非常時の対応計画などの運用体制などを含める場合もある。ITインフラの設計構築運用などを担当する技術者のことを「インフラエンジニア」(IT infrastructure engineer)という。

ある程度以上の規模になると、サーバコンピュータなどの機器や設備を特定の施設(やそのうちのワンフロア、一室など)に集約して集中的に管理・運用し、通信回線ネットワークを通じて利用者に機能を提供する方式を取ることが多く、そのような施設を「データセンター」(data center)という。

一方、ITインフラ上に導入して運用される、個別の目的のためのソフトウェアITサービスなどのことを「アプリケーション」(application)という。ITインフラはアプリケーション動作環境、利用基盤であり、アプリケーションが求める要件を満たすように構築される。

オンプレミス型とクラウド型

機材を自社で調達・所有し、自社施設内に設置して運用する形態を「オンプレミス」(on-premises)、専門の事業者が所有・運用する機材を利用する契約を結び、インターネットなどを通じて遠隔から必要なだけサービスとして消費する形態を「クラウド」(cloud)という。

(2024.1.31更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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