スケジューラ 【scheduler】

概要

スケジューラ(scheduler)とは、予定決め(スケジューリング)をう仕組みやソフトウェアのこと。IT分野ではプログラムを指定時間に起動するソフトウェアや、CPUの処理時間を実行中のプログラムに割り当てる仕組みなどを指すことが多い。

オペレーティングシステムOS)などの機能の一つで、利用者が指定した日時や間隔で自動的に指定されたプログラムを起動するソフトウェアを「ジョブスケジューラ」「タスクスケジューラ」などという。Windowsタスクスケジューラや、LinuxなどのUNIX系OSで一般的なcronなどが該当する。

複数のプログラムを並行して実行できるマルチタスクに対応したOSでは、CPUの実行時間を極めて短い時間に分割し、実行中のプログラムに順繰りに割り当てる「CPUスケジューラ」という仕組みがある。あたかも複数のCPUがあるかのように、複数のプログラムの処理を並行して進めることができる。

製造業などで利用される業務システムでは、生産計画に基づき個別の作業や工程を計画表に割り付ける機能やプログラムのことを「生産スケジューラ」という。他の分野でも、作業や工程、イベントなどを将来の計画表などに自動的に割り付ける機能などを「◯◯スケジューラ」と呼ぶことがある。

(2023.9.13更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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