リプレース 【replace】 リプレイス

概要

リプレース(replace)とは、交換(する)、置換(する)、元に戻す、後を継ぐ、などの意味を持つ英単語。IT分野では情報システムの更新や文字列の置換などを指すことが多い。

システムのリプレース

情報システムの分野では、システムやその構成要素の一部を新しいものに入れ替えることをリプレースという。古くなり仕様が利用者の要求に合わなくなったソフトウェアを新バージョンや新製品に入れ替えたり、故障・破損・消耗・老朽化したハードウェアを新品に交換することを指す。

主な移行方式として、全体を一斉に置き換える「一斉移行」、部署やサブシステムなど部分ごとに徐々に置き換えていく「段階移行」、新設備と旧設備を一定期間並列に稼働させる「並行移行」、一部の部署やシステムで試験的に移行を行い、検証を行ってから全体を一斉に移行する「パイロット移行」などの手法がある。

システム全体を設計・開発し直し、データなども含め全面的に新システムへ移し替えることは「マイグレーション」(migration:移行)という。リプレースはデータやシステム基盤はそのままにアプリケーションを入れ替える場合やソフトウェア環境はそのままにハードウェアを入れ替える場合を指すことが多い。

データのリプレース

文書などの文字列中の特定のパターンに一致する部分を指定した別の文字列で置き換える操作や処理などのことを英語で “replace” という。プログラミング言語などの関数名やメソッド名などによく用いられる単語だが、日本語では「置換ちかん」という訳語で表すことが多い。

(2025.8.6更新)

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