リホスト 【rehost】 リホスティング / rehosting

概要

リホスト(rehost)とは、企業や官庁などの情報システムの更新方式の一つで、古くなった機材やオペレーティングシステム(OS)などの基盤的な部分を新しいものに置き換え、アプリケーションソフトやデータにはほとんど手を加えずに移行すること。

レガシーマイグレーション」あるいは「ITモダナイゼーション」と呼ばれる情報システム現代化の手法の一つで、稼働中の資産を活かしながら低コストで最新の技術基盤に移行することができ、運用コストの削減や外部の新しいシステムとの連携などが期待できる。

具体的には、古い設計のメインフレームオフコンオフィスコンピュータ)などで稼働している業務システムやデータを、オープン系システムクラウドシステムなどで構築された新しいシステム基盤に移し替えることを指すことが多い。

移転するプログラムは古い時代の言語や処理系で開発され、蓄積されたデータも古い設計のデータ構造で記録されているが、可能であればこれを新しい環境に合わせて自動変換ツールなどを用いて変換する。

一方、プログラムなどには手を付けず、エミュレータソフトや仮想化ソフトなどで旧システムの環境をそっくりそのまま再現して直接実行する手法が用いられることもある。

(2020.2.12更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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