データマイグレーション 【data migration】 データ移行
概要
データマイグレーション(data migration)とは、異なる種類の装置やソフトウェア、システム、データ形式などの間でデータを移すこと。特に、企業や官庁などの情報システムで、古い機材やシステムを新しいものへ更新、交換する際に行われる、業務データの移動のこと。使用するソフトウェアやデータ形式が変わらない場合は既存のファイルの複製や移動などで済む場合もあるが、多くの場合はデータを新しい環境に適合した形式に変換しなければならない。データベースシステムなどの場合は単純な複製でもソフトウェアに用意された専用の機能を利用する必要がある。
異なるソフトウェアやシステム間で移転を行う場合は、新旧両システムを接続したり、両システムに対応した機器やソフトウェアなどが必要となるため、データマイグレーションのためだけに専用の機材や変換ソフトなどを用意する場合もある。
デジタルデータを記録した記憶媒体(メディア)には物理的な劣化や損傷による寿命が存在し、特定のデータ形式を扱うソフトウェアも新たな記録形式や技術の普及で使えなくなる場合がある。データを利用可能な形で永続的に保管するには、定期的な新しい媒体への移転やデータ形式の変換が欠かせない。
(2020.4.12更新)