データマイグレーション 【data migration】 データ移行

概要

データマイグレーション(data migration)とは、異なる種類の装置やソフトウェアシステムデータ形式などの間でデータを移すこと。特に、企業や官庁などの情報システムで、古い機材やシステムを新しいものへ更新、交換する際にわれる、業務データの移動のこと。

使用するソフトウェアデータ形式が変わらない場合は既存のファイルの複製や移動などで済む場合もあるが、多くの場合はデータを新しい環境に適合した形式に変換しなければならない。データベースシステムなどの場合は単純な複製でもソフトウェアに用意された専用の機能を利用する必要がある。

異なるソフトウェアシステム間で移転をう場合は、新旧両システムを接続したり、両システムに対応した機器やソフトウェアなどが必要となるため、データマイグレーションのためだけに専用の機材や変換ソフトなどを用意する場合もある。

デジタルデータを記録した記憶媒体メディア)には物理的な劣化や損傷による寿命が存在し、特定のデータ形式を扱うソフトウェアも新たな記録形式や技術の普及で使えなくなる場合がある。データを利用可能な形で永続的に保管するには、定期的な新しい媒体への移転やデータ形式の変換が欠かせない。

(2020.4.12更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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