RAID 1 【Redundant Arrays of Inexpensive Disks 1】 ミラーリング / mirroring / ディスクミラーリング

概要

RAID 1(Redundant Arrays of Inexpensive Disks 1)とは、複数のストレージ装置(ハードディスクなど)をまとめて一台の装置のように管理するRAID技術の方式(RAIDレベル)の一つで、複数の装置にまったく同じデータを同時に書き込む方式。

RAIDRedundant Arrays of Inexpensive Disks)は複数のストレージ装置を一体的に運用し、広大な単一の記憶領域を作り出したり耐障害性を高める技術で、「RAID 0」から「RAID 6」までの7種類が定義されている。

RAID 1はそのうちの一つで、最低2台以上の装置を用意し、単純にそれぞれの装置に同じデータを同じように記録していく。いずれか1台が破損しても、残りの装置からデータを読み出して新しい装置に複製することで復旧することができる。

2台でシステムを構成する場合、書き込みや読み出しにかかる時間は1台のときと変わらず、使用できる容量は本来の全体の容量の半分(1台分)となる。3台以上で複製を取る構成にすることもできるが、2台が同時に破損する確率は通常極めて低いため、通常は2台(2系統)構成とする。

RAID 0との組み合わせ

RAID 1は単独で使用されるほかにも、他のRAIDレベルと組み合わせて用いることもある。複数台に分散して記録する「RAID 0」(ストライピング)と組み合わせ、性能と信頼性の両方を同時に向上させる手法がよく用いられる。

2台以上のドライブのセットを2系統以上用意し、セット間でRAID 1により複製を、各セット内のドライブ間でRAID 0により分散記録を行う方式を「RAID 01」(RAID 0+1)という。これとは逆に、セット間でRAID 0により分散記録を、各セット内のドライブ間でRAID 1による複製を行う方式を「RAID 10」(RAID 1+0)という。

(2023.3.19更新)

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試験出題履歴

ITパスポート試験 : 令5 問63
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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