FCスイッチ【Fibre Channel switch】SANスイッチ
別名 :SAN switch/FC-SW/SAN-SW/ファイバーチャネルスイッチ
概要
FCスイッチとは、Fibre Channelのデータ伝送を中継する装置の一つ。複数のコンピュータとストレージ機器(記憶装置)をケーブルで繋ぎ、ストレージネットワーク(SAN:Storage Area Network)を形成することができる。

Fibre Channelはストレージ機器の高速接続のために設計された通信方式で、低遅延かつ高信頼性のデータ転送を行うことができる。FCスイッチはこの通信方式に対応し、複数のサーバやストレージ装置を接続し、フレーム単位でデータを中継する機能を持つ。
一般的なネットワークスイッチ(イーサネットスイッチ)と同様に複数のポートを備えるが、扱うプロトコルやフレーム形式はFibre Channel専用のものであり、ブロックストレージへのアクセスを効率よく処理できるよう設計されている。接続は光ファイバケーブルを用いる場合が多く、LANで一般的な銅線ケーブルよりも高速に通信することができる。
SAN内の機器は「WWN」(World Wide Name)と呼ばれる固有の識別子で区別され、FCスイッチはこれに基づいて通信経路の選択やフレームの転送処理を行う。「ゾーニング」と呼ばれる機能により、特定のサーバとストレージのみが通信できるように制限することもできる。複数のFCスイッチで冗長構成を組むことで経路障害時の通信継続を図ることができる。
SAN環境では、複数のFCスイッチを接続して「ファブリック」(スイッチドファブリック:switched fabric)と呼ばれるネットワークを構築することできる。ファブリック構成ではスイッチ間でルーティング情報を交換し、最適な転送経路を選択する動作が行われる。大規模なストレージネットワークでも柔軟な拡張が可能となる。
(2026.4.11更新)