コールドバックアップ 【cold backup】 オフラインバックアップ / offline backup / 一貫性バックアップ / consistent backup
概要
コールドバックアップ(cold backup)とは、コンピュータに保存されたデータの別の機器に複製して保管するバックアップ手法の一つで、データを更新するアプリケーションなどを停止した状態でバックアップすること。企業の情報システムを構成するデータベースシステムなどで行われることがある方式で、データの追加や更新、削除を行う可能性のあるプログラムを終了したり、利用者からの操作を一時的に禁じた上でデータの複製を行う。
バックアップ中は業務上必要な処理を実行できず、利用者がシステムを操作することもできなくなり、稼働率や利便性は損なわれる。バックアップ中に対象のデータが変更される可能性が無いため、特定時点のデータ全体を取得でき、データの整合性、一貫性も維持される。
一方、バックアップのためにシステムの停止などの措置は行わず、稼働状態のまま行うバックアップ処理を「ホットバックアップ」「オンラインバックアップ」「非一貫性バックアップ」などと呼ぶ。データの整合性などの要件が厳しくないシステムで行われる。
(2022.10.20更新)