SATA2 【SATA300】 SATA 3G / SATA II / Serial ATA 2.0
概要
SATA2(SATA300)とは、コンピュータ本体とストレージ装置を接続するSATA(シリアルATA)規格の第2版。2004年にSATA-IO(Serial ATA International Organization)によって策定された。SATAは主に内蔵ハードディスクやSSD、光学ドライブなどを接続するための通信方式を定めた標準規格の一つである。SATA2は初代のSATA 1.0を改良し、データ伝送速度が1.5Gbps(ギガビット毎秒)から3.0Gbpsに引き上げられた。誤り訂正符号などのために8ビットあたり2ビットの制御情報を付加するため、実効転送速度は300MB/s(メガバイト毎秒)となる。
制御回路のインターフェース仕様を旧ATA(パラレルATA)互換とするのをやめ、AHCI(Advanced Host Controller Interface)と呼ばれるSATA専用の仕様に切り替えた。また、コンピュータ側から装置側へコマンドを連続的に発行してドライブ内での処理やデータ転送をまとめて行うNCQ(Native Command Queueing)が採用された。
2007年に発行された改訂版のRevision 2.6では、小型機器向けのコネクタ(Mini SATA/Micro SATA)と薄型のケーブルの仕様が追加され、ノートパソコンに2.5インチ/1.8インチハードディスクを接続する場合など、携帯機器や小型ストレージでの使い勝手が向上した。
(2018.12.12更新)