シーケンシャルアクセス【sequential access】リニアアクセス
概要

データへのアクセス方式は大きく二種類に分かれる。シーケンシャルアクセスは順番通りに連続して読み書きする方式で、読み込みは「シーケンシャルリード」、書き込みは「シーケンシャルライト」という。もう一つは「ランダムアクセス」で、並び順にとらわれず目的のデータに直接飛んで読み書きする方式である。
カセットテープで聴きたい曲まで早送りしなければならないのがシーケンシャルアクセス、CDで任意のトラックにすぐ飛べるのがランダムアクセスに相当する。本に例えるなら、一ページずつ順にめくるのがシーケンシャルアクセス、目次を見て目的のページを直接開くのがランダムアクセスである。
磁気テープはシーケンシャルアクセスしか行えない記憶媒体である。リール状の帯に情報を記録するため、途中のデータを読むには物理的にテープを送る必要があり、現在位置から目的データまでの距離に比例して時間がかかる。一方、テープ全体を先頭から順に読み書きする処理には向いており、大量データの一括バックアップといった用途で今も使われている。
ハードディスクはランダムアクセスが可能な媒体だが、読み書きヘッドが物理的に移動する構造上、連続した領域に順番にアクセスするシーケンシャルアクセスの方が効率よく動作する。離れた場所のデータを次々と読み取ると、磁気ヘッドが目的の場所に到達するまで移動するのを待つ時間が積み重なっていくためである。
プログラムによるデータ処理では、テキストファイルを一行ずつ読み進める処理やログファイルの解析はシーケンシャルアクセスに相当する。プログラム内部では読み込み位置が自動的に次へ進む仕組みが用意されており、位置を意識せずに連続したデータ処理を行える。一般に同じ量のデータを処理する場合、シーケンシャルアクセスはランダムアクセスより高速なことが多く、処理の構造もシンプルになる。