読み方 : ネットアップ

NetApp

概要

NetAppとは、ネットワーク経由で利用するストレージ製品やデータ管理システムを手がける米IT企業。1992年にネットワークアプライアンス(Network Appliance)社として創業し、2008年に現社名へ改称した。NASを出発点に、SANやクラウドストレージ管理まで事業領域を広げている。
NetAppのイメージ画像

同社が早くから注力したのが「NAS」(Network Attached Storage)分野で、ネットワークに直接接続してデータを保存できるストレージ製品の普及を牽引することで業界での地位を確立した。その後、「SAN」(Storage Area Network)や「SDS」(Software-Defined Storage)など、多様なストレージ技術に基づく製品を展開している。現在の主力製品ラインには、物理ストレージの「FAS」(Fabric Attached Storage)シリーズや、高速なオールフラッシュストレージの「AFF」(All-Flash FAS)シリーズなどがある。

これらの製品の中核を担うのが、自社開発ストレージ専用オペレーティングシステム(OS)「ONTAP」(オンタップ)である。ONTAPはNFSSMBなど複数の通信プロトコルに対応しており、データ重複排除圧縮スナップショットレプリケーションといった機能を一つのソフトウェアに統合している。スナップショット機能はシステムへの負荷を抑えながら任意の時点のデータ状態を記録するもので、誤削除や障害が発生した際に過去の状態へ迅速に復旧できる。

クラウドへの対応も同社の現在の主軸の一つである。Amazon Web ServicesMicrosoft AzureGoogle Cloudといった主要クラウドサービス上でONTAPベースのサービスを提供しており、自社設備(オンプレミス)とクラウドを組み合わせたハイブリッド環境でもONTAPの統一された操作体系でデータを管理できる。場所を意識せずに情報を扱える環境の構築が、導入企業における運用効率の向上につながっている。

金融や医療など、データの保全や法令遵守が厳しく求められる業種での採用実績も豊富である。機械学習システムなどの普及により処理すべきデータ量が急増するなか、GPU搭載サーバと連携した高速ストレージ製品の展開も進めており、大規模なデータ基盤を支えるITインフラとしての存在感を高めている。

(2026.4.30更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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