vi

概要

viとは、UNIX系OSでよく使われるテキストエディタの一つ。全画面で文字を表示して編集できるスクリーンエディタの一種で、プログラムのソースコードや設定ファイルの作成などによく用いられる。

マウスなどのポインティングデバイスを用いず、原則としてキーボードのみで操作するよう設計されている。カーソル移動に方向キーカーソルキー)を使わず、機能の呼び出しが選択式ではなくショートカットキーやコマンド入力のみであるなど、快適に使用するにはある程度の熟達を要する。

プログラムのサイズが非常に小さく、処理能力の低いコンピュータでも敏速に動作するため、最低限のテキスト編集環境としてオペレーティングシステム(OS)の配布パッケージなどに標準で添付されていることが多い。

また、Vimなどの派生ソフトや互換ソフト(クローン)が多数開発されており、実際にはオリジナルのviよりもそちらが使われることが多い。viはUNIX系環境の常用者や熟練プログラマなどの間ではEmacsと並んで最も広く普及しており、長年に渡って両エディタの愛好者間の論争が絶えないと言われる。

(2020.4.24更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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