読み方 : エルユーエヌ

LUN【Logical Unit Number】論理ユニット番号

概要

LUNとはコンピュータが外部のストレージ外部記憶装置)を認識し、データを読み書きする際の最小単位となる論理的な識別番号。主に企業向けの大型ストレージシステムや、SANStorage Area Network)と呼ばれるストレージ専用ネットワークの環境において、個々の記憶領域を区別するために用いられる。
LUNのイメージ画像

RAIDシステムストレージサーバなどでは、複数の物理的なハードディスクSSDを束ねた巨大な記憶空間を運用する。しかし、これをそのまま利用すると効率的なデータ管理やセキュリティの確保が難しくなるため、全体を仮想的に分割して複数の独立した「論理ボリューム」を作成することが一般化している。

この分割された個々の記憶領域に対し、接続する側のサーバから個別にアクセスできるように割り当てられる識別番号がLUNである。接続側のサーバからは、この番号が割り当てられた各領域が一台の独立したストレージ装置のように見えており、オペレーティングシステム(OS)の画面上で単一の装置としてパーティションの作成などを行うことができる。

これにより、一台の物理的なストレージ装置の中にWindows用やLinux用、あるいは仮想マシンディスクイメージ保存用といった用途別の独立した領域を混在させ、それぞれを異なるサーバから同時に、かつ安全に利用することができる。ストレージ管理者は、この番号ごとにアクセス権限や容量制限、監視設定などを個別に適用して運用管理を行う。

歴史的には、LUNは「SCSI」(Small Computer System Interface)と呼ばれる接続規格において、一つのコントローラに接続された複数の物理デバイスやその内部のサブシステムを識別する仕組みとして誕生した。多連装光学ドライブの内部ドライブを区別する用途などに使用されていたが、Fibre ChannelやiSCSIなどのストレージ接続技術にも引き継がれ、現在のSAN仮想化環境でも基本的な管理単位として用いられている。

(2026.6.2更新)
 

他の辞典等による「LUN」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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