AHCI 【Advanced Host Controller Interface】

概要

AHCI(Advanced Host Controller Interface)とは、SATA(シリアルATA)接続のストレージ(外部記憶装置)とコンピュータ本体の通信を制御するSATAコントローラの仕様の一つ。SATA 2.0で導入された。

初期のSATAは従来のATA/IDE(いわゆるパラレルATA)からの互換性のため、コマンド体系やドライバ仕様などのインターフェース仕様の多くも旧来のものを引き継いでいた。

AHCIではSATA本来の性能を引き出すため、これらの仕様を一新してSATA専用のものに切り替えた。これによりネイティブコマンドキューイング(NCQ:Native Command Queuing)や装置のホットスワップホットプラグ)などの機能を活用することができるようになる。

AHCIを利用するには、コンピュータ本体のチップセットなどに内蔵されているSATAコントローラや接続するストレージ装置オペレーティングシステムOS)のドライバなどがすべてAHCIに対応している必要がある。

なお、AHCI対応のコントローラドライバでも、互換性のため旧来の機器の動作を模倣するIDEエミュレーションモードを内蔵し、切り替えて使用できるものがある。

(2019.7.17更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる