AHCI 【Advanced Host Controller Interface】

概要

AHCI(Advanced Host Controller Interface)とは、SATA(シリアルATA)接続のストレージ(外部記憶装置)とコンピュータ本体の通信を制御するSATAコントローラの仕様の一つ。SATA 2.0で導入された。

初期のSATAは従来のATA/IDE(いわゆるパラレルATA)からの互換性のため、コマンド体系やドライバ仕様などのインターフェース仕様の多くも旧来のものを引き継いでいた。

AHCIではSATA本来の性能を引き出すため、これらの仕様を一新してSATA専用のものに切り替えた。これによりネイティブコマンドキューイング(NCQ:Native Command Queuing)や装置のホットスワップホットプラグ)などの機能を活用することができるようになる。

AHCIを利用するには、コンピュータ本体のチップセットなどに内蔵されているSATAコントローラや接続するストレージ装置、オペレーティングシステム(OS)のドライバなどがすべてAHCIに対応している必要がある。

なお、AHCI対応のコントローラやドライバでも、互換性のため旧来の機器の動作を模倣するIDEエミュレーションモードを内蔵し、切り替えて使用できるものがある。

(2019.7.17更新)

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