SATA3 【SATA600】 SATA 6G / SATA III / Serial ATA 3.0

概要

SATA3(SATA600)とは、コンピュータ本体とストレージ装置を接続するSATA(シリアルATA)規格の第3版。2009年にSATA-IO(Serial ATA International Organization)によって策定された。

SATAは主にパソコンサーバなどの内蔵ハードディスクSSD光学ドライブなどを接続するための通信方式を定めた標準規格の一つである。ケーブルや端子などのハードウェア仕様と信号の伝送方式、装置の制御方式などを定めている。

SATA 3.0はSATA 2.0を改良し、データ伝送速度が3.0Gbpsギガビット毎秒)から6.0Gbpsに引き上げられた。誤り訂正符号などのために8ビットあたり2ビットの制御情報を付加(8B/10Bエンコーディング)するため、実効転送速度は600MB/sメガバイト毎秒)となる。

動画再生などで大量のデータを転送する際に帯域保証を可能とする機能(ストリーミングコマンド)が追加されたほか、ノートパソコンなどで使用される小型ドライブ向けのLIFLow Insertion Forceコネクタや7mm厚コネクタが追加された。基本仕様は従来規格と互換性があり、SATA3対応機器は初代SATASATA150/SATA 1.5G)やSATA2SATA300/SATA3G)の機器も使用することができる。

SATA 3.1

2011年に発行された改訂版のRevision 3.1(SATA 3.1)では、デジタル家電などに接続する着脱可能なストレージ装置であるUSM(Universal Storage Module)の標準仕様が策定されたほか、小型機器向けのmSATAMini SATAコネクタの追加、電源管理や省電力機能の改善などが盛り込まれた。

SATA 3.2

2013年に発行された改訂版のRevision 3.2(SATA 3.2)では、携帯機器向けの内蔵型ストレージ装置の規格であるM.2への対応、組み込み機器向けのmicroSSDへの対応、PCI Expressの仕様を組み合わせて使用するSATA Expressへの対応、SSDハードディスクを組み合わせたSSHDSolid State Hybrid Drive)への対応などが追加された。

(2019.3.17更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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