ネットワークストレージ 【network storage】 ストレージネットワーク / storage network / ストレージネットワーキング / storage networking
概要
ネットワークストレージ(network storage)とは、コンピュータの外部記憶装置(ストレージ)を、通信ネットワークを経由してコンピュータに接続したもの。広義にはNASとSANの総称、狭義にはNASを指すことが多い。一般的にストレージ装置は周辺機器接続用のケーブルや接続端子により一台のコンピュータに直に繋がれるが、ネットワークストレージはコンピュータネットワークなどに接続され、同じネットワークに接続されたコンピュータからアクセス可能となる。複数のストレージを複数のコンピュータから対等に共有することができる。
このうち、一般的なイーサネット(Ethernet)などのLANや無線LAN(Wi-Fi)にコンピュータなどと同じように接続され、他のコンピュータに対してファイルサーバとして機能するものを「NAS」(Network Attached Storage:ネットワーク接続ストレージ)、Fibre Channel(ファイバーチャネル)などでストレージ専用のネットワークを構築する方式を「SAN」(Storage Area Network:ストレージエリアネットワーク)という。
広義にはこの両者の総称をネットワークストレージというが、SANは業務用の大規模システムなど用途が限られており、一般に広く用いられるのはもっぱらNASであるため、NASを指してネットワークストレージということも多い。稀に、いわゆるクラウドストレージやオンラインストレージサービスなどのことをネットワークストレージと呼んでいる場合もある。
(2019.9.27更新)