世代管理

概要

世代管理とは、データの複製を保存するバックアップの手法の一つで、過去の複数の時点のデータを保管しておき、指定した時点のデータ復元できるようにすること。

単純なバックアップ方式では新たに複製をうと以前に複製したバックアップデータは破棄され、常に最も最近にバックアップしたデータのみを復元することができる。

一方、世代管理バックアップでは新しく複製を作成しても以前に複製したデータも残しておき、復元時には過去のどの時点のデータ復元するか選択することができる。データに問題が生じたが、それに気づかないままバックアップ実行してしまった場合などに、問題が起きる前のデータに戻すことができるようになる。

世代数

世代管理において過去何回分までのデータを残しておくかを「世代数」(保存世代数)という。これを超えて新たに複製をう場合は最も古い世代のデータが代わりに削除される。

フルバックアップ方式の場合は単純にバックアップの回数が世代数となるが、差分バックアップの場合は一定期間や一定回数ごとにわれるフルバックアップの回数が世代数となる。例えば、毎週1回フルバックアップを取り、これに対して毎日1回差分バックアップを取る場合、週に1回のフルバックアップの時点で世代が更新される。

(2021.9.8更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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