ファイルストレージ【file storage】
ファイルストレージとは?
ファイルには名称や作成日時、更新日時、アクセス権限などの属性情報が付随し、利用者はファイル名や保存場所を指定してデータを読み書きする。オペレーティングシステム(OS)はファイルシステムを介してストレージを管理しており、実際の記憶媒体がハードディスクやSSD、ネットワーク上の共有領域、クラウドサービスのいずれであっても、利用者は同様の操作でデータを扱える。
ネットワーク経由のファイルストレージ
ネットワーク経由でファイルストレージを利用する形態として「NAS」(Network Attached Storage)がある。ファイルサーバの機能を組み込んだ専用装置で、SMBやNFSなどのプロトコルを通じて複数のクライアントが同一のファイルへアクセスできる。アクセス権限の設定や排他制御も可能なため、企業内の文書管理や共同作業の基盤として広く使われている。
クラウド上では「Dropbox」「Box」「Google Drive」「Microsoft OneDrive」などのオンラインストレージサービスがファイルストレージを提供しており、インターネット経由でファイルの保存や同期、共有を行うことができる。複数の端末間でデータを同期できる利便性から、個人・法人を問わず広く普及している。
他のストレージ方式
他のストレージ管理方式として「ブロックストレージ」(block storage)と「オブジェクトストレージ」(object storage)がある。前者はデータを固定長のブロック単位で扱い、主にデータベースや仮想マシンの保存領域として用いられる。後者はデータと属性情報を一体化した「オブジェクト」として管理し、大量の非構造化データの保存に適している。
「ファイルストレージ」という呼称は、主にこれら他方式と区別する文脈で使われる。企業などの組織でストレージシステムを管理する場合、扱うファイル数が数百万規模に増大すると階層探索の負荷が高まるため、大規模データの運用ではオブジェクトストレージやブロックストレージが用いられることが多い。
