容量単価 【cost per bit】 メガバイト単価 / MB単価 / ギガバイト単価 / GB単価

概要

容量単価(cost per bit)とは、記憶装置や記憶媒体(メディア)の記憶容量あたりの価格。装置の価格を容量で割った単価で、この値が小さいほど、同じ容量のデータを保存するのにかかる費用が安くなる。

ストレージ装置は技術進歩が速く、価格の下落と大容量化が同時に進行するため、異なる世代の装置を比較する際に容量単価を用いると便利である。異なる種類の記憶装置の比較や、用途によって使い分けるための判断材料などとして算出されることもある。

メディアが着脱可能な光学ディスクやメモリーカードなどの場合はメディアの価格のみを用いるが、メディアと駆動装置や制御装置が一体不可分なハードディスクSSDUSBメモリなどの場合は装置全体の価格が対象となる。前者にはドライブ価格が反映されないため、異なる装置間の比較は必ずしも公正とは言えない。

かつては1MB(メガバイト)あたりの価格である「メガバイト単価」(MB単価)がよく用いられたが、記憶容量の増大により、現在では1GB(ギガバイト)あたりの「ギガバイト単価」(GB単価)や1TB(テラバイト)あたりの「テラバイト単価」(TB単価)が用いられることが多い。

記憶装置全体の比較ではストレージが最も安く、メインメモリ(RAM)、キャッシュメモリ(、CPU内部のレジスタ)の順に高額となる。主要なストレージ間の比較では、磁気テープが最も安く、磁気ディスクハードディスクなど)、光学ディスク(CD/DVD/BDなど)、フラッシュメモリSSD/メモリーカード/USBメモリなど)の順に桁が1~2つずつ大きくなる。

(2022.5.6更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。