読み方 : レイドツー

RAID 2 【Redundant Arrays of Inexpensive Disks 2】

概要

RAID 2(Redundant Arrays of Inexpensive Disks 2)とは、複数の外部記憶装置(ハードディスクなど)をまとめて一台の装置として管理するRAID技術の方式(RAIDレベル)の一つで、誤り訂正符号を生成してデータとは別に分散して記録する方式。効率の悪さなどからほぼ使われていない。
RAID 2のイメージ画像

解説 RAIDRedundant Arrays of Inexpensive Disks)は複数のストレージ装置を一体的に運用し、広大な単一の記憶領域を作り出したり耐障害性を高める技術で、「RAID 0」から「RAID 6」までの7種類が定義されている。

RAID 2はそのうちの一つで、データをビット単位またはバイト単位で均等に分割し、複数のドライブに分散して並列に記録する。その際、分割される一連のデータから「ハミング符号」という誤り訂正符号(ECC:Error-Correcting Code)を生成し、専用のドライブ群に分散して記録する。

最小構成では2台のデータ記録用ドライブに対して3台のECC記録用ドライブの最低5台が必要となる。同時に2台が故障してもデータを修復できる強力な誤り訂正機能を提供するが、書き込み時のECCの生成や、障害発生後の復旧のための処理が膨大で、性能が悪い。

また、最小構成ではECC用の方が台数が多いなど、記憶容量の効率も悪い(ただし、効率が最も悪いのが最小構成で、全体の台数が増えれば効率は相対的に向上する)。装置の信頼性が低い時代には一部で実用化の動きもあったとされるが、結局広く普及するには至らず、現代ではほぼ概念上のみの存在となっている。

(2025.8.22更新)

他の用語辞典による「RAID 2」の解説 (外部サイト)