RAID 2 【Redundant Arrays of Inexpensive Disks 2】

概要

RAID 2(Redundant Arrays of Inexpensive Disks 2)とは、複数の外部記憶装置(ハードディスクなど)をまとめて一台の装置として管理するRAID技術の方式の一つで、ハミングコードと呼ばれる誤り訂正符号を生成し、データとは別に分散して記録する方式。効率の悪さなどからほぼ使われていない。

データはビット単位またはバイト単位で均等に分割し、複数のドライブに分散して並列に記録される。その際、分割される一連のデータから誤り訂正符号(ECC:Error-Correcting Code)を生成し、専用のドライブ群に分散して記録する。最小構成では2台のデータ記録用ドライブに対して3台のECC記録用ドライブが必要である。

同時に2台が故障してもデータを修復できる強力な誤り訂正機能を提供するが、ECCの生成や復旧のための処理が膨大で性能が悪く、また、最小構成ではECC用の方が台数が多いなど記憶容量の効率が悪い(ただし、効率が最も悪いのが最小構成で、全体の台数が増えれば効率は相対的に向上する)。装置の信頼性が低い時代には一部で実用化の動きもあったとされるが、結局広く普及するには至らず現代では概念上の存在となっている。

(2018.6.12更新)

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