NDMP 【Network Data Management Protocol】
概要
NDMP(Network Data Management Protocol)とは、NAS(ネットワーク接続ストレージ)から他のストレージ装置へデータをバックアップしたり復元(リストア)したりするための通信規約(プロトコル)の一つ。米ネットアップ(NetApp)社が開発し、業界団体のSNIA(Storage Networking Industry Association)が標準化した。NASはコンピュータネットワーク(LAN)に直結したストレージ装置で、LAN上のコンピュータに対してファイルサーバとして振る舞い、ファイルやディレクトリを共有することができる。
NDMPはNASから他のストレージへファイルをバックアップするためのプロトコルで、磁気テープドライブ(テープライブラリ)やサーバに接続されたハードディスクなどへデータを複製し、障害発生時に復元できるようにする。
主な接続形態は3つある。「ローカル」構成では、NASなどのバックアップ元の機器に直にテープドライブなどが接続されており、バックアップ管理システムなどからの指示に基づいて直接ファイルを伝送してバックアップを行う。
「リモート」構成では、管理システム側(のサーバなど)にテープドライブなどが接続され、LANを通じてNASからファイルを取り寄せてバックアップを行う。「3ウェイ」構成では、NAS、管理システム、テープドライブなどが接続されたバックアップサーバがすべて別の機器に分かれており、管理システムから指示に基づいてNASとバックアップサーバがファイルをやり取りする。
(2022.1.31更新)