フルバックアップ【full backup】完全バックアップ
概要

バックアップしたいデータをすべて他のストレージ装置に複製することをこのように呼ぶ。複製先にバックアップ時点のすべてのデータが揃っているため、一回の復元操作で任意の(あるいはすべての)データを元に戻すことができる。
何度も繰り返しバックアップを行う場合でも、毎回すべてのデータの対象に複製操作を行う。前回と大半が重複していてもすべて複製し直すため、複製先の保管容量や、処理にかかる時間、装置への負荷は大きく、コストや効率の面では不利となる。
一方、繰り返しバックアップする際にフルバックアップは低頻度で行い、毎回の定期バックアップでは前回のフルバックアップからの変更点(データの追加や更新)のみを記録する方式を「差分バックアップ」(differential backup)、前回の定期バックアップからの変更点のみを記録する方式を「増分バックアップ」(incremental backup)という。
(2022.10.20更新)
「フルバックアップ」の関連用語
他の用語辞典による「フルバックアップ」の解説 (外部サイト)
資格試験などの「フルバックアップ」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【平29秋 問73】 月曜日から金曜日までの業務で、ハードディスクに格納された複数のファイルを使用する。ハードディスクの障害に対応するために、毎日の業務終了後、別のハードディスクにバックアップを取得する。
【平28春 問92】 毎週日曜日の業務終了後にフルバックアップファイルを取得し、月曜日~土曜日の業務終了後には増分バックアップファイルを取得しているシステムがある。
【平24春 問81】 A社は業務で使用しているサーバのデータをサーバのハードウェア障害に備えてバックアップをしたいと考えている。次のバックアップ要件を満たす計画のうち、A社のバックアップ計画として適切なものはどれか。
▼ 基本情報技術者試験
【令4修7 問57】 フルバックアップ方式と差分バックアップ方式を用いた運用に関する記述のうち,適切なものはどれか。
【平30修12 問57】 バックアップ処理には,フルバックアップ方式と差分バックアップ方式がある。差分バックアップ方式による運用に関する記述のうち,適切なものはどれか。
【平28修6 問57】 データベースのバックアップ処理には,フルバックアップ方式と差分バックアップ方式がある。差分バックアップ方式による運用に関する記述のうち,適切なものはどれか。
【平27修1 問57】 データベースのバックアップ処理には,フルバックアップ方式と差分バックアップ方式がある。差分バックアップ方式による運用に関する記述のうち,適切なものはどれか。
【平24秋 問54】 データの追加・変更・削除が,少ないながらも一定の頻度で行われるデータベースがある。このデータベースのフルバックアップを磁気テープに取得する時間間隔を今までの2倍にした。
【平24修6 問58】 データベースのバックアップ処理には,フルバックアップ方式と差分バックアップ方式がある。差分バックアップ方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
【平23修1 問57】 データベースのバックアップ処理には,フルバックアップ方式と差分バックアップ方式がある。差分バックアップ方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。