フルバックアップ【full backup】完全バックアップ
バックアップしたいデータを丸ごと別のストレージ装置や記憶媒体に複製することをフルバックアップと呼ぶ。ファイル単位だけでなく、システムやディスク全体を対象に行われることもあり、最も基礎的な手法に位置づけられる。
フルバックアップを行うと、複製先にはバックアップ実施時点の全データが揃っている。障害発生時には、通常一つのフルバックアップのみデータを用いて、一回の復元操作で元の状態へ完全に戻すことができる。
毎回異なる箇所から断片的にデータを取得するバックアップ手法と比べると、復元に必要なデータが一か所にまとまっているため、複数世代のバックアップを遡って組み合わせる必要がなく、復元手順は比較的単純である。整合性も確認しやすく、手順の誤りや復旧の失敗につながるリスクを抑えられる。
一方、繰り返しバックアップを行う場合でも、前回からの変更の有無に関わらず毎回すべてのデータを複製し直す。データ量によっては処理に長い時間が必要で、複製先の保管容量も大きくなる。バックアップ実行中はストレージやネットワークへの負荷も増すため、大規模なシステムでは夜間や休日に実施されることが多い。
こうした負担を軽減するため、実際の運用ではフルバックアップを一定間隔で低頻度に行い、その間の定期的なバックアップでは変更分のみを記録する方式が広く用いられている。前回のフルバックアップ以降の変更点のみを記録する方式を「差分バックアップ」(differential backup)、直前のバックアップ以降の変更点のみを記録する方式を「増分バックアップ」(incremental backup)という。
これらはフルバックアップに比べてデータ量を抑えられるが、復元の際にはフルバックアップに加え、差分バックアップや複数の増分バックアップを組み合わせて適用する必要があり、復旧の手順はフルバックアップ単独より複雑になる。運用にあたっては、復元のしやすさと、保存容量や処理時間の負担とのバランスを踏まえて方式を選択することになる。
他の辞典等による「フルバックアップ」の解説 (外部サイト)
資格試験などの「フルバックアップ」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【
平29秋 問73】 月曜日から金曜日までの業務で、ハードディスクに格納された複数のファイルを使用する。ハードディスクの障害に対応するために、毎日の業務終了後、別のハードディスクにバックアップを取得する。
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平28春 問92】 毎週日曜日の業務終了後にフルバックアップファイルを取得し、月曜日~土曜日の業務終了後には増分バックアップファイルを取得しているシステムがある。
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平24春 問81】 A社は業務で使用しているサーバのデータをサーバのハードウェア障害に備えてバックアップをしたいと考えている。次のバックアップ要件を満たす計画のうち、A社のバックアップ計画として適切なものはどれか。
▼ 基本情報技術者試験
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令4修7 問57】 フルバックアップ方式と差分バックアップ方式を用いた運用に関する記述のうち,適切なものはどれか。
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平30修12 問57】 バックアップ処理には,フルバックアップ方式と差分バックアップ方式がある。差分バックアップ方式による運用に関する記述のうち,適切なものはどれか。
【
平28修6 問57】 データベースのバックアップ処理には,フルバックアップ方式と差分バックアップ方式がある。差分バックアップ方式による運用に関する記述のうち,適切なものはどれか。
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平27修1 問57】 データベースのバックアップ処理には,フルバックアップ方式と差分バックアップ方式がある。差分バックアップ方式による運用に関する記述のうち,適切なものはどれか。
【
平24秋 問54】 データの追加・変更・削除が,少ないながらも一定の頻度で行われるデータベースがある。このデータベースのフルバックアップを磁気テープに取得する時間間隔を今までの2倍にした。
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平24修6 問58】 データベースのバックアップ処理には,フルバックアップ方式と差分バックアップ方式がある。差分バックアップ方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
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平23修1 問57】 データベースのバックアップ処理には,フルバックアップ方式と差分バックアップ方式がある。差分バックアップ方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
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