読み方 : マイクロサタ
Micro SATA【μSATA】マイクロSATA
概要

SATA(Serial ATA)はSSDやハードディスク、光学ドライブなどをコンピュータ本体に接続するインターフェース規格で、パソコンやサーバで広く採用されている。転送速度は世代ごとに向上しており、SATA 1.0では150MB/s、SATA 3.0では600MB/sである。Micro SATAはコネクタ形状のみを小型化した拡張仕様で、データ伝送の電気的仕様や通信プロトコルはSATAに準拠している。
標準的なSATAコネクタはデータ用7ピンと電源用15ピンで構成される。Micro SATAではこれをデータ用7ピンと電源用9ピンの計16ピンに変更し、横長に一体化した薄型構造をとる。電源ピンの削減によりコネクタ全体の幅が抑えられ、対応電圧も標準仕様の12V、5Vとは異なり、主に3.3Vと5Vである。ピン構成が異なるため、通常のSATAコネクタとの互換性はない。
Micro SATAは2000年代後半に普及し始めた1.8インチハードディスクや同サイズのSSDを、薄型ノートパソコンや携帯機器、組み込み機器へ内蔵するための接続規格として採用が進んだ。ドライブ側のコネクタはデータ用と電源用を一体化した形状のものが多く、接続ケーブルや変換アダプタによってホスト側を通常のSATAポートに接続できる製品も存在する。ただし、電源仕様が異なるため、その場合は対応する変換ケーブルやアダプタが必要となる。
その後、基板型SSDをマザーボードに直接差し込むためのエッジコネクタである「mSATA」や「M.2」といった、より小型・薄型の規格が登場・普及したことで、Micro SATAを新規採用する機器は減少した。現在では旧型の1.8インチドライブを扱う保守やデータ移行の場面で使用されることが多い。
(2026.6.9更新)