RAID 50 【RAID 5+0】
概要
RAID 50(RAID 5+0)とは、複数のストレージ装置(ハードディスクなど)をまとめて一台の装置として管理するRAID技術の方式の一つで、RAID 5でパリティ生成・分散記録したドライブのセットを複数用意して、それらの間でストライピング(RAID 0)する方式。RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)は複数のストレージ装置を一体的に運用し、広大な単一の記憶領域を作り出したり耐障害性を高める技術で、「RAID 0」から「RAID 6」までの7種類が定義されている。
RAID 50はRAID 5とRAID 0を組み合わせた方式で、3台以上のドライブをまとめたセットを複数用意し、ストライピング(RAID 0)により各セットに均等にデータを割り振って同時に記録を行うが、セット内ではドライブ間でRAID 5によるパリティデータ生成とパリティを含めたデータの分散記録を行う。
速度と耐障害性の両方を同時に高めることができる方式で、最低6台のドライブが必要となる。いずれかのセットで複数のドライブが同時に故障するとデータが復旧できなくなる。ちなみに、RAID 5とストライピングの順序を入れ替え、ストライピングされたドライブのセットの間でRAID 5を行う方式(RAID 05、RAID 0+5)は意味がないため存在しない。
(2023.6.15更新)