オンライン 【online】

概要

オンライン(online)とは、コンピュータなどの機器がネットワークに接続された状態、あるいは、通信回線を通じて別のコンピュータなどに接続された状態のこと。

現代では特にインターネットに接続された状態のことを指すことが多い。対義語は「オフライン」(offline)あるいは「スタンドアローン」(stand alone)。また、通信ネットワークとは無関係に、「コンピュータ上で」「即座に」「状況に即して」などの意味で用いられることもある。

「ネットワーク上で」の意味

現代で最も一般的な用法は、コンピュータインターネットなどの通信ネットワークに接続され、その機能やサービスを遠隔から利用できる状態を表す。また、「オンラインミーティング」のように、会合などを対面ではなく通信機器を介してうことを指すこともある。

日本(語)では「ネットゲーム」「ネットバンキング」のように「ネット○○」という表現の方が一般的だが、英語では “online games” “online banking” のようにインターネットなどを経由することを “online” と表現する方が一般的である。

オンライン処理/オンラインシステム

企業の情報システムなどで、(離れた場所にある)端末通信回線を介してホストコンピュータに接続され、即座にデータ入出力できる状態にあることを意味する。そのような処理方式を「オンライン処理」、そのようなシステムを「オンラインシステム」という。

一方、データ記憶媒体に記録して電算センターへ持ち運び、週に1回など決まった周期でまとめて処理する方式もあり、「オフラインシステム」「バッチ処理」などと呼ぶ。ただし、現代ではデータの運搬方法と、即時に処理するかまとめて後で処理するかは独立しており、「オンライン」と「バッチ」は必ずしも対義語とはならない。

「コンピュータ上で」の意味

「オンラインヘルプ」「オンラインマニュアル」などの用例は、かつては、従来の印刷物などに替わり、状況に即してコンピュータの操作画面上に呼び出して利用できる補助情報や手順書などを表していた。その場合、情報自体はソフトウェアパッケージに含まれるCDDVDになどに記録されて提供され、通信ネットワークは関係ない。

ただし、現在ではこの用法はほとんど廃れている。代わって、パッケージに同梱された文書データなどと対比して、メーカーのWebサイトに掲載されたヘルプやマニュアルといった意味が一般的である。この場合、「オンライン」は「インターネットを通じて参照可能」の意味である。

(2023.8.12更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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