UASP 【USB Attached SCSI Protocol】 UAS
概要
UASP(USB Attached SCSI Protocol)とは、コンピュータ本体と周辺機器の接続によく用いられるUSBの拡張仕様の一つで、ハードディスクなどのストレージ(外部記憶装置)のデータ転送を効率化して実効速度を高めるもの。USB 2.0以降で利用できる。コンピュータとストレージの高速な転送規格として知られたSCSI(Small Computer System Interface)のプロトコル(通信規約)をUSBで利用できるようにした規格で、UASPモードで接続された記憶装置は通常のUSB機器として利用する場合よりも高速にデータ転送を行なうことができる。
利用するには記憶装置が対応しているほか、コンピュータ側のオペレーティングシステム(OS)にも対応したデバイスドライバが必要となる。WindowsはWindows 8以降は標準でUASP対応だが、Windows 7以前では別途ドライバ導入を要する。
USB 3.0で物理的な伝送速度が大きく向上し、SSDなど媒体側の読み書き速度も高速化しているため、転送モードが古いことが性能のボトルネックとなる事例が以前よりも増えている。同じ機器やケーブルでも転送モードをUASPに切り替えるだけで大きく速度が向上することがある。
(2020.2.4更新)