RAIDコントローラ 【RAID controller】 ディスクアレイコントローラ / disk array controller / ディスクコントローラ / disk controller / ストレージコントローラ / storage controller / ストレージプロセッサ / storage processor

概要

RAIDコントローラ(RAID controller)とは、複数台のストレージ(外部記憶装置)を束ねて一台の装置のように運用するディスクアレイおよびRAIDシステムで、ディスクデータの管理を行う装置のこと。

ストレージの状態を管理し、外部とのデータの読み書きの窓口となる装置で、専用の半導体チップや、そのようなチップを組み込んだ電子基板拡張カードなど)の形で提供される。RAIDコントローラで制御されるRAIDシステムを「ハードウェアRAID」(hardware RAID)という。

書き込み時にはデータを各ディスクに振り分けたり誤り訂正符号の算出や付与を行い、読み込み時には各ディスクから読み込んだデータを結合し、誤り検出・訂正処理などを行う。破損したディスクを交換した際の記録内容の再構築なども行う。

コンピュータ上で実行されるソフトウェアにより装置を管理するソフトウェアRAIDに比べ、専用の装置が必要なため高コストだが、コントローラ側で計算や入出力などの処理の大半を行うため、CPUの負担が軽減される。内部にバッファ用のメモリを内蔵している製品ではさらに入出力性能の向上が見込める。

(2020.3.26更新)

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