SDS 【Software-Defined Storage】 ソフトウェアデファインドストレージ
概要
SDS(Software-Defined Storage)とは、コンピュータシステムが利用するストレージ(外部記憶装置)をソフトウェアによって管理し、物理的な構成とは独立に領域の割り当てや利用を行う手法。複数のストレージ装置をソフトウェアによって統合的に管理し、単一の広大なストレージ領域(ストレージプール)のように取り扱えるようにする。接続された各サーバに対して必要に応じて動的に記憶領域を割り当てることができ、サーバ側からはストレージ装置の物理的な配置や構成、機種の違いなどを意識しなくて良くなる。
ストレージの管理はソフトウェアによって自動化されており、GUI管理ツールやAPIなど統一されたインターフェースを通じて操作やアクセスを行うことができる。サーバ側からのアクセス手段(データパス)は仮想化され、ブロックストレージ、オブジェクトストレージ、ファイルシステムなど様々な方式でアクセスすることができる。
柔軟な拡張性(スケーラビリティ)も備えており、システムを稼働したままストレージの追加や入れ替えを行い、領域の拡張やサーバへの割り当ての変更などを行うことができる。各装置の状態などシステムの状況は常に監視され、管理者はコストや利用率を把握することができる(リソース透過性)。
(2021.8.14更新)