フロッピーディスクドライブ 【FDD】 Floppy Disk Drive / FDドライブ
概要
フロッピーディスクドライブ(FDD)とは、フロッピーディスクの読み取りや書き込みを行う専用の装置。細長い挿入口にディスクを挿入して固定し、内部でディスクを高速に回転させてジャケットの一部に設けられた開口部から磁気ヘッドを接触させてデータを読み書きする。パソコンなどのストレージ装置(外部記憶装置)としてかつて広く利用されていたもので、パソコン製品の筐体前面などに標準的に内蔵されていた。ディスクのサイズごとに8インチ用、5インチ用、3.5インチ用がある。2DDや2HDなど対応するディスクの仕様にも違いがあった。
普及初期にはFDDが一つのパソコン製品が多かったが、2枚のディスク間でコピーなどができるように、2台のFDDが並んだタイプの製品が一般的となった。Windowsが標準ではドライブ文字が「C:」から始まるのは、「A:」と「B:」が内蔵FDD用だった時代の名残りである。
2モードと3モード
90年代の成熟期に一般的だったFDD製品のうち、旧式の2DDディスクと、PC/AT互換機の1.44MBフォーマットの2HDディスクの2種類に対応したものを「2モードドライブ」という。海外製のPC/AT互換機に搭載されるFDDなどはこのタイプだった。
一方、2モードの2種類のディスクに加え、国内メーカー独自仕様の1.2MBフォーマット2HDの3種類に対応したものを「3モードドライブ」という。国内メーカー製および海外メーカーの日本向け製品などがこのタイプだった。なお、海外で「3モード」という場合には、これとは別に2DD、2HD、2EDの3種類に対応したものを指す場合があった。
(2024.6.10更新)